動く浮世絵展とは?
福岡で開催中の「動く浮世絵展」に行ってきました。映像と音楽、そして香りまで組み合わせた演出で、江戸時代の浮世絵が現代風に生まれ変わる体験型展示です。
なかなか都合がつかず、とはいえ土日は混みそうということで、平日最終日も近い中お休みとって言ってきました。
会場は暗めで、壁や床いっぱいに映像が広がり、波が打ち寄せたり花びらが舞ったり…まるで浮世絵の中に入り込んだような感覚になります。
撮影OKのエリアも多く、スマホやカメラを手にした来場者が思い思いに写真を撮っていました。
チケット・開催情報
チケットは会場で当日券が買えますが、支払いは現金のみ。
割引はJQカードやキューポカード、映画チケットの提示などで100~200円引きになります。
残念ながら割引の併用は不可でした。
会場: JR九州ホール(JR博多シティ 9F)※博多駅直結
会期:2025年6月28日(土)〜8月17日(日) 10:00~20:00(最終入場19:15)
入場料:大人2,200円(当日券)
博多駅に直結しているJR博多シティ 9Fで開催。くうてんや映画館があるフロアですね。
所要時間と回り方のコツ
平日昼間に行ったところ、一つのブースには40人ほど。最初のゾーンには座れるスペースがあり、15人ほど腰掛けてゆっくり鑑賞できました。
その他の映像スペースでもいくつか椅子がありましたが、数は少ないので座ってみるのことは難しいかも。ただ15分ぐらいの映像なので立ってみても問題なしでした。
全体の所要時間は1時間〜1時間半ほど。気になる展示があれば長めに滞在してもOKです。混雑を避けたいなら、午前中や平日の遅めの時間が狙い目です。
暗い会場なので足元には注意が必要です。特に床に映像が映っているエリアは段差や境目が見えにくくなっているため、ゆっくり歩くと安心です。
会場内は照明が落とされ、壁一面に広がる浮世絵が鮮やかに浮かび上がります。映像とともに流れる音楽や効果音も臨場感があり、まるで作品の中に入り込んだような感覚に。波の音や風の音がリアルで、自然と足を止めて見入ってしまいました。
見どころ&写真映えスポット
JAPAN BLUE(青の世界)
波や水中の映像が大迫力。床にも青い光が映り込み、魚やクジラが泳ぐ様子がリアルでした。波が打ち寄せる音と、水中のゆらめく光が心地よく、しばらく立ち止まって見入ってしまいました。
BEAUTIFUL(花の世界)
色鮮やかな花が咲き誇る映像が印象的。背景色や光の変化が美しく、写真映え抜群でした。まるで四季が数分で巡るような、華やかな空間でした。
GREAT VIEW(富士山)
浮世絵でおなじみの赤富士が映像でゆっくりと変化していく様子に、思わず見入ってしまいました。空の色が少しずつ変わる演出が、とても繊細です。
INTEREST(猫の浮世絵)
江戸時代の浮世絵に今風の猫が登場するユニークな演出。かわいい動きと時代を超えた組み合わせが面白く、思わず笑ってしまう人も多かったです。
ELEGANCE(布の富士山)
布がふわりと舞うような映像の中に富士山が浮かび上がる美しいシーン。静かで落ち着いた空気が流れ、写真よりも実際に見たほうが何倍も迫力があります。
展示解説パネル
浮世絵師の生い立ちや代表作を紹介するパネルもありました。葛飾北斎や歌川広重など、有名な浮世絵師の作品が背景付きで紹介されていて、じっくり読みふけってしまいました。
絵だけは知っているというものが多かったけれど、このブースで北斎以外の名前を意識しました。
文章での解説は読みやすく、展示の背景や当時の時代感もわかりやすくまとめられていました。美しい映像を見た後に知識を補えるので、より深く楽しめます。
お土産売り場
出口付近にはミュージアムショップがあり、各ゾーンで使われていた香りのフレグランスや、タオル、手ぬぐい、ポストカードなどが並んでいました。
香りは会場であまり意識しませんでしたが、こうして並んでいると改めてテーマが分かって面白かったです。実は各ゾーンで香りの演出もあったそうですが、夢中になって作品を追っていたせいか、当日はあまり意識せず…(笑)後からショップで同じ香りが売られているのを見て、「あの場面で漂っていたのはこの香りだったんだ」と知るのも楽しい発見でした。
価格は香りのフレグランスが13200円、手ぬぐいは2750円程度。
グッズ売り場には浮世絵モチーフの雑貨や文具がずらり。手ぬぐいやポストカードなど手軽に持ち帰れるものから、額装された大きなアートまで幅広くそろっていました。展示の余韻をそのまま持ち帰れるような品ばかりで、どれにしようか真剣に悩んでしまいます。
まとめ
映像・音楽・香りを組み合わせた演出で、浮世絵の世界を体感できる展示でした。ひとりで行っても十分楽しめるし、写真映えするスポットも多いので、アートや日本文化に興味がある人にはおすすめです。
どのブースでも、もっと前に行って写真どうぞーと声をかけてくれるのもありがたいところ。動く浮世絵ブースだと動画を撮っている人も多かったです。私も途中から写真ではなく、動画に切り替えたぐらい、映像は見入ってしまう出来でした。
展示は会期ごとにテーマや構成が変わることもあるそうなので、別の都市での開催や次回の開催にも期待したいです。